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7.“いざ、本番!”の章

2月16日(金)。
この日から明日まで、東京ドームで選手受付を兼ねた「東京マラソンEXPO」が開催されている。

入り口。一応荷物チェックなんてやってる。 会場遠景。

会社帰りに立ち寄って、ゼッケンや計測チップ・荷物袋や参加賞Tシャツを受け取る。
19時過ぎに行ったせいか、そんなに人は多くなく、スムーズに手続完了。
いろんなメーカーの出店するブースを冷やかして回る。
人が多かったのは、まずナイキのブース。ランニングマシンで走ると、自分の走り方と足への体重のかかり具合などをビジュアル化するサービスをやっており、長蛇の列。
ちょっとやってみたかったけど、今さらフォームを変えようもないので通過。
次にコース紹介をしたビデオを少し鑑賞。地図だけで想像するよりはわかりやすいですな。こちらもたくさんの人。
アミノバリューのブースで、袋に入っていたスクラッチカードを削ると「当たり」の文字!
オフィシャルロゴ入りグローブをゲット。ついでに1杯飲む。

記念物に弱いワタクシ、公式グッズ売り場で携帯ストラップを発見! 買っちゃった。少し重いが。
裏には「苦しい時こそ楽しい時」の文が。
ストイックでMな人向けの商品にまんまと引っかかってしまった。

出口には「スタートまで後○○時間」とかかれたゲートがあり、いやがおうにも気持ちは盛り上がるな。
よし、盛り上がってきたぞ!

延々と続く受付。だけど今日は空いてたな。 ランナーへの応援メッセージがびっしり書かれた日の丸。

コース紹介のビデオに見入る人たち。私も含む。 あと1日半だよ。どうしよう。

戦利品。オフィシャルプログラムと3万人分の出走者名簿。
ゼッケンと計測チップ。
参加賞のTシャツ。グルコサミンのサプリ。アミノバリュー顆粒。
スクラッチで当てたグローブ。
荷物預け用の巨大な袋。 携帯ストラップ。

2月17日(土)。
午前中は晴れていたので、まず30分ほどウォーキングで心拍を上げて体を温める。
その後、15分くらいJOGだ、と思って走り始めたら右膝がやっぱり痛い・・・
明日走れなくなっても困るので、あっさりJOGは5分で終了し、歩いて家に帰る。

カーボローディング。重要です。
いつもは腹八分目の脂少な目を信条とするワタクシも、この時だけは炭水化物大好き人間に生まれ変わります。
昨日の晩は大盛りご飯にハンバーグ。
今朝はトースト2枚に昼は大盛りパスタ、夜はまた大盛りご飯にとんかつという具合。
ちょっと摂りすぎか??
夜は早めで11時過ぎに就寝するも興奮のせいか何回か目が覚めて、熟睡感はあまりなく。

ここらで今回の「東京マラソン2007」を解説っと。
ニューヨークシティマラソンやロンドンマラソンのような大都市型マラソンを日本でも!の掛け声(by石原都知事)で開催が決まった、記念すべき第1回のマラソン大会です。
今年大阪で開かれる「世界陸上」の代表選考会も兼ねております。
まあ巷では石原さん再選のためかとか2016年の東京オリンピックの誘致のためだとか色々喧伝されておりますが、まあそんなところでしょ。

さて、何といってもこの大会の話題は、
@新宿や銀座、浅草など東京を代表する観光地を巡る「はとバス的コース設定」
A東京の中心地を約7時間も交通封鎖をする「地域住民へのご迷惑」
B10kmとフル合わせて3万人以上の出走者は日本で最大規模。ボランティア・警察官の投入人数も最大級。
というところでしょう。

スタート地点の新宿から皇居方面に向かう靖国通りは結構な下り坂が続く。ここで調子に乗ると後で確実にアウトです。
それからはひたすら平坦な道を走り続ける。
難関は、マラソンで最も苦しい期間と言われる35km以降のアップダウン
こうしてみるとたかが20m弱じゃんって感じだけど、35km走ってきてからの断続的な上り下りは相当ツライよ。男はつらいよ。女もつらいよ。
35km以降のペースダウンをいかに最小限で抑えられるか。
目標のサブ4(4時間以内)達成の鍵でございます。

2月18日(日)
とうとうやってきた本番当日。
雨、雨、雨・・・
天気予報は全く裏切る気配もなく、普通に当たった。
寒いなあ。濡れるなあ。
萎える気持ちを奮い立たせる。
5時過ぎに起床し、いつも通りの朝食をとり、6時過ぎに出発。7時ちょいに新宿着。
電車の中で、横に座ったおじさんが「今日マラソン走るんですか? 私は日比谷公園でボランティアなんですよ」と話し掛けてきた。
正直眠かったけど、ずっと話続けられたのでお相手しました。
こういうところからこの大会は始まっているのね。

新宿西口に着くと、そこはランナーだらけ。
右も左もランナー。そりゃそうだわな。瞬間的に3万人が終結するんだから。
既にここから仁義無きトイレ争奪戦がスタートしております。

同じ会社で参加される方達と新宿センタービルで待ち合わせ。
ここで着替えて雨宿りがてら調整しようとしたら、早々に警備の方から立ち退き要請され、通路に移動。
そこも既にランナーで埋め尽くされております。

ランナーの列、列・・・ センチュリーハイアットの下で。使用前。

まだしばらく時間があったので、センチュリーハイアットホテルの下でバナナとカステラを食い、トイレに行っておいた(これが後々良い結果に)。
色々パターンを考えましたが、今日の装いは、
■白いノースリーブランシャツに薄手の長袖ランシャツ、関係ないけど「チームJ○オフィシャルジャージ」を更に重ねレインコートをまとって
■ロングのCW-Xタイツ、半パン重ね
■ランニンググローブ、キッチン用使い捨てビニール手袋包み
■ランニングシューズ、防水スプレーのガンガンまぶし
■ナイキのキャップ、サングラス添え

というフルコースにいたします。少々こってり気味でございます。

8時20分頃、皆さんとわかれて荷物預けのトラックに向かう。
そこはもう満員電車の押し合いへし合い状態
自分のバス番号の人に荷物を預け、スタートブロックへ向かう。

僕の並ぶべき「I」ブロックは、スタート地点も見えない遠い一角。代わりに大型スクリーンでセレモニーとかが映されてましたが。
既に並んでいるのに、まだ傘を差している人たちがいる。往生際の悪いやつらだ。
スタートしたらその傘どうすんの? 邪魔だよ。
降りしきる雨の中、足踏みをして待つこと約30分。
だんだん体が硬くなってきたなあ。すっかり体は冷え、靴も濡れてきた。防水スプレーの効果はややあり程度。
でも、「キッチン用使い捨てビニール袋」は素晴らしい! 全然寒くない。

歓声が上がり、スタートゲートから飛び出して行くランナー達が映し出された。ピストルが鳴ったようだ。
しばらくして我々のブロックも少しずつ動き出す。
途中でランナー騒いでいたので見てみたら、なぜか松村邦洋の姿が沿道に。少なくとも走るのではないようだ。

石原都知事河野洋平東京マラソン組織委員会委員長に手を振りつつ、スタートゲートを小走りで抜けた。
さあ、42.195kmの長い闘いが始まった!

抜けるような青空の下・・・(大ウソ) お二人に手を振ってスタート!
こんなだったとは後でテレビを見て知る。 さすがエリートランナー達は薄着ですな。

【スタート→歌舞伎町→飯田橋(5km)】
最初はもっとダラダラ歩く感じかなと思いきや、結構普通に走れている。
良かった良かった。タイムロスは最小限で済みそう。
最初の1kmは6分29秒10。まあ、これくらいならしゃあないわな。

しかし、最初は下り坂が多いからランナーがよく見えるんだけど、「白or透明な雨ガッパの集団移動」って趣きだなあ。晴れてればある程度カラフルな格好で賑やかなんだろうけど、今日は視界がほとんど白で埋め尽くされてます。

スタート地点から、沿道の観客やボランティアの人たちの応援や掛け声が凄い!
ランナーであろう人の名前を書いた紙を掲げてたり、なぜか「ヤングマン」を大音量で掛けて励まして?くれてたり。
正直、こんなに見に来てくれていると思わなかった。
マラソン選手になった気分で手を振ったりハイタッチしたり。
いいねえこういう和やかな雰囲気って。

歌舞伎町商店街の入り口では、東京六大学の学生による応援合戦が行われていたが、反対側だったのでよく見えず。

基本的に道路の端っこを走ってたんだけど、それでも遅い人の間を縫うように走る場面が多いので、精神的にも余計なエネルギーを使います。

5kmのポイントを越えると、すぐに最初の給水所があります。ここには水とオフィシャルドリンクのアミノバリューが置いてあります。
やはり給水所近辺の混乱ぶりはひどくて、人に激突しそうになること数知れず。
そんなこともあろうかと、小さいポカリのペットボトル(200ml)にCCDドリンクを入れて持ってたので、最初の10kmほどは給水所で取らなくて済みました。

1〜2kmが5分38秒20、2〜3kmが5分26秒80。下り坂を我慢してマイペースで刻めている。なかなかいい調子だ。

【飯田橋→皇居前→日比谷公園(10km)】
徐々に小降りになる雨。
この様子ならやみそうだなと思いながらも、また降ったら困るのと風除けにもなるので、レインコートは着たままにします。

竹橋に出ると、いつも走っていた皇居周回コースに入る。気象庁・三井物産・パレスホテル等を左手に見ながら歩を進める。
この道は片側4車線くらいあるから広々していいんだけど、風の通りが良くて向かい風がちと寒い。

皇居前。

日比谷公園が近づき、10kmのランナー達はコース右側のレーンに入り、ゴールへ。
お疲れさんでした。
ここも観客の数がすごかったですね。皆さんランナー同様ビチョビチョになりながらも手を振ってくれてたりして、走りがいがありました。

5km以降、5分20秒〜30秒/kmの安定したペースに持ち込むことができた。
練習同様、20kmを越えてもなるべくこのペースを維持していきたい。

本来は10kmあたりで摂ろうと思っていた補給食。でも今日はスタート時にかなりエネルギーを使ったからなと思い、9kmを過ぎたところで本日最初の「カーボショッツ ワイルドベリー味」を食す。

【日比谷公園→増上寺前→品川→日比谷公園(20km)】
暖かい声援を浴びつつ、増上寺前を通過、第一京浜に入って品川を目指します。
おっと、この辺で反対車線にとても速いランナー達が走るのが見えた。
先頭集団ではないが、明らかにエリートっぽい服装とランニングフォームである。素晴らしい。

ここら辺のコンビニは、ランナーのトイレ待ちで大賑わい。営業的には大マイナスなんやろうな。
ホントスンマセン。
もっとスンマセンなのは、道端での立ち○○○。本当に見るに耐えない光景です。
こんなことやから、後で「沿道住民に大ヒンシュク」って週刊誌に書かれるんですよ。
走る側のモラルが大きく問われる事態でした。

増上寺前。 品川の折り返し地点。


品川との往復はかなり単調で見所も少ないので、あまり楽しくはありませんね。
パシフィックホテル前の折り返し地点で妙なダンス?をやってたり、特別支援の笹川記念会館前で太鼓の応援があったりしましたが。
風もそこそこ強くてひたすら耐える時間帯でした。

14kmあたりで第2補給の「パワージェル トロピカルフルーツ味」を食す。
食しても全くトロピカルな気持ちにはなりません。

【日比谷公園→銀座→日本橋→浜町(25km)】
日比谷のガード下少し前がちょうど中間点。
やっと半分まで来たよ。脚はまあまあ動いているものの、少し重たい感じがしてきた。

ここを越えると、いよいよ目玉の銀座へ向かいます。
有楽町マリオン前から入り、中央通へ。マラソンと同じくらい話題の不二家前・和光ビルなど見慣れた街をランナーの集団が駆け抜けます。
それにしても観客が沿道にビッシリ並んでいて声援もものすごかったですね。マスコミとかもここは多そうだし(後から聞いたら石原良純とかがレポートしていたそうで)、買い物ついでの人も多いんだろうね。
地下道しか通れなくて不自由した人も多かったとのことで。ご迷惑をお掛けしました。
でも、銀座は歩いてぶらぶらするとこですな。走るとあっという間に通過してしまうから。

銀座4丁目交差点。 あんぱんの「木村家」。さすがに配ってなかったな。

19kmあたりで、朝飲んで少し残しておいた「アミノバイタル スーパースポーツ」のゼリーを食して第3補給。
気分よく走って日本橋の高島屋を過ぎ、日本橋コレドの角を曲がります。
この辺は会社が近いこともあり、よく知っている道のり。この前お参りに来た水天宮の横も通ります。

【浜町→浅草寺→浜町→日本橋→銀座→築地(35km)】

浅草寺に向かう長い道のりです。
この辺から給食所が出て、バナナやらあんぱんやらが出る、はずだったんだけど・・・
1か所目は影も形もなし。売り切れですか〜? ひどい仕打ちですね〜 泣きたい。2、3本は食えると楽しみにしてたのに・・・
25km近辺も結局手持ちのジェル系「カーボショッツ バナナ味」でしのぐ。

浅草寺前。観光客も加わってすごい人。でも、みなさん結構静かに観戦してましたね。

雷門前を通過するランナーたち。

この辺ではほとんど雨は止んでたけど、濡れた手袋のせいで手の体温がどんどん奪われていく。
ほとんど感覚がなくなってきた。
補給の度にウェストバッグを開けたりゼリーの袋を開封するのにとても一苦労。
あー、温かいぜんざい(塩昆布付き)が食べたい食べたい・・・
窮すれども通じず。

行きは良い良い、帰りはツライ。
往路では周りを見ながら走る余裕もあったけど、復路の銀座は余裕なし。だんだん沿道の声援も耳に届かなくなってくる。
晴海通りを東へ、歌舞伎座の前を通り、築地・本願寺のあたりを通過。
あれ、寿司の屋台とかないんですか?? そうですか。やっぱり。
バナナの次に楽しみにしてたのに・・・
結局、バナナは3つ目の給食所でやっと1本ゲット。ノルマ12本は達成できず。

【築地→佃大橋→月島→豊洲→東雲(40km)】

だんだん繁華街を抜け、ちょっと寂しい区間に突入する。
けど、そこそこ人出はありましたよ。
さて、35kmを過ぎると・・・
本日最高の難所、佃大橋の上り区間に入ります。
コース前半にあれば何てことない坂なんだろうけど、一番辛いときにこの仕打ちはひどいです。
いくらランナー達がM系だからといって、みんな喜ぶわけではありません。
何とか今までのスピードを維持しようとして走っていますが、周りには耐え切れずに歩いたりゆっくりになったりする人続出です。

もんじゃで有名な月島、最近できた「ららぽーと」やお子様向け職業体験所「キッザニア」で有名な豊洲を過ぎると、湾岸地帯が近づいてきた。視界が開けて、前の方を走るランナーの列もよくみえる。
うげー、またあんな坂のぼるんですかってのもついでに良く見えてしまうけどね。

37kmを過ぎた。あと5km
言う事を聞かなくなった両足を無理矢理前へ押し出す。
ここまでくるとペースアップどころか維持するだけでも死にそうに辛い。あーツライ。
1kmの間隔が果てしなく長いものに感じられてくる。
最後のカーボショッツ(ワイルドベリー味)を何とか胃に流し込み、走り続ける。

40kmを越えた。あと2km。

【東雲→有明→ゴール!(東京ビッグサイト)】

声援も少なくなってきたから、自分で自分に「頑張れ頑張れ!」と声に出して言ってみた。
するとアラ不思議! もりもり力が湧いてきた!
のは一瞬だけで、その後はすぐに泣きたくなります。

さすがにこの辺では5分40秒/kmを越えるラップになってしまった。
今までに貯金しているから以降6分/kmくらい落ちても大丈夫なのは知っているが、レースは何が起きるかわかりません。
歯を食いしばり、もがくもがく。

有明コロシアムの角を曲がると、ゴールの東京ビッグサイトが見えてきた! ら、最後の坂が待ってます。
もう脚はもつれ、呼吸はゼエハア、頭も心なしかボーっとしてきたりしつつゆっくり上っていく。
もう坂は最後だよね?? そう信じながら。
ラストスパートなんて絶対無理!ここまできて無理して体が変になっても困るしね。

最後のコーナーを曲がり、観客席の前をフラフラと走り、両手を突き出して「やったー!!!」
ゲートをくぐって、ゴール。

ゴールの瞬間。もっと面白い格好すればよかった。

時計を確認すると、3時間58分くらい。
途中で何度かラップを測りそこねたので正確さはちと怪しいが、4時間を切ったのは間違いない!
初フルマラソンで、この悪天候で、サブ4達成!!

どう見ても、酔っ払いの千鳥足以上のフラフラ具合だが、充実感と達成感が全身を駆け巡る。
でも、それ以上の安心感。「やっと終わった」というほっとした気持ち。もう苦しい練習をしなくていいんだあ。
目標を掲げ、プレッシャーを与えながら達成したサブ4。
アスリート達は日々こんな感情と戦いながら競技をつづけているんやなあ。エライエライ(って自分とは全然レベルは違うと思うが)。

しばしストレッチをして、カチコチになった体をほぐしてから歩き始める。
まずは完走メダルを首にかけてもらう。ヒモの部分がややちゃっちいが。
メダルなんて、中学生の時に野球の県大会で優勝した時以来だよ。
それから防寒ポンチョをもらい、アミノバリューとペットボトルの水とバナナをもらう。
「バナナは1人1本でーす」。あ、そうですか。
10本くらい食える量じゃないんですか。残念。ノルマ不達成。

足の計測チップを外してもらい、トラックに預けた荷物を取りに行く。
結構渋滞中。ポンチョがあるとはいうものの、走るのをやめた体はどんどん冷えていくのみ。
僕は幸いにも10分もかからずに自分の袋が出てきたが、中には1時間くらい待った人もいるらしい。地獄だ。

だだっぴろい展示場内でやっと着替え。汗と雨を吸った服は重い重い。家に帰って量ったら、洋服だけで1.8kgくらいあった。靴とレインコートを考えると、実に2kg以上の重りを見に付けて走っていたことになるな。そりゃいつもより疲れるわ。

着替え場所。へたりこんでる人たち多数。 「J」の文字が光り輝いてるぜ!この格好で走りたかったなあ。

着替え終わってやっとトイレに行く。
結局、レース中は1回もトイレに行かずにすんだ。というか、我慢した。
どこもトイレは長蛇の列だったから、我慢できずに行っていたら、確実に4時間は切れなかっただろう。

とにかく待っている人もたくさんいるから、会社関係者に再会することは諦めて現地解散することにしたい。
とたんに空腹を感じる。なんか外に出たら温かいものを食べよう。
とふらふら歩いていたら・・・ 遠くに「セブンイレブン」の看板が! なぜここに??
あ、そういえば協賛してるんだっけ? なるほどね。
出店の前には肉まんに並ぶ長蛇の列。それには目もくれず、ゲットしたのは「おでん!」
今、一番体が欲している「塩分」と「熱いもの」を一度に摂取できる、まさに渡りに船。砂漠で水。猫に小判(誤用)。
ああ、今ほどコンビニおでんを美味いと思った瞬間はない。あったまる〜

ええ商売してます。 つみれ、最高。玉子、ブラボー。大根、エクセレント(以下略)

人心地ついて、りんかい線の駅に向かって歩き出す。
外に出たら、さんさんと降り注ぐ太陽の光がまぶしいぜ!! あの雨はなんだったの??

うらめしいほどの青空が広がる。ちっきしょー!(by小梅太夫) 痛気持ちいいを通り越し、痛い。でも翌日の脚の軽さは驚異的!

駅に向かう途中も、マラソン関係のブースや大道芸人や飲食系の屋台が並んでいる。
その中に「無料足もみ健康法体験コーナー」を発見!
無料に弱いわたくし、当然申し込みをいたします。テントの中には20名前後の足もみ師、その前に脚を投げ出す人。
何でも、台湾の手技を学んで働いている人たちがボランティアでやっているとのこと。プロフェッショナルです。
親指の関節から繰り出される技の数々・・・ はっきり言って「涙ちょちょ切れそうに痛かった」です。
「うちは痛いくらいの刺激で押すんですよ〜」とニコニコ笑いながらグイグイ押す担当の方。死ぬ〜
わたしが痛がっているのを楽しんでるみたいだ。S系ですな。
でも、本当に翌日はふくらはぎ・足の裏など、まったく筋肉痛や張りもなく、素晴らしい回復具合。
ありがとうございました。

なんとか無事に家にかえり、しげしげと完走メダルを眺める。その前に1時間ほど爆睡しましたがね。

おもて。 うら。シンプルだねい。

東京マラソンのオフィシャルHPに、計測チップベースの速報が出てました。
それによると、3時間56分21秒。(ほぼ)正式に、4時間切りを確認できました。

最初の5kmが少し遅いが、これは最初の1kmに6分29秒かかってたから。まあ、これは想定の範囲内。
以降、30kmまで平均5分30秒〜35秒/kmの超安定ペースで走れているなあ。
我ながら素晴らしい。
さすがに雨&寒さのおかげで、5分30秒以内で悠々貯金を溜めるとこまではいきませんでしたね。
しかし、35kmからの落ち込みぶりが明白に表れてますな。
練習で30km前後の走り込みができなかったので大きいのかもしれない。
怪我注意。

第1回の東京マラソン、そして個人的に初フルマラソン、そして雨&寒さの最悪コンディション。
何とか当初目標を達成できたのは、やはり「練習はウソをつかない。裏切らない。」ということでしょう。
明確な目標を持ち、自分の実力を正しく認識し、一歩一歩着実に計画を実践していく。
準備期間が3ヶ月なら3ヶ月、半年なら半年なりのやり方があります。
タイムを目指すのか、とりあえず完走を目指すのか。それによって本気度が違ってきます。
たまには他の何かを犠牲にして、目標に向かって自分なりに努力する期間が、長い人生で少しくらいあってもいい。
記憶に残る体験だと思います。

交通封鎖・大混雑・ゴミ・給食・トイレ待ちなどなど、問題点を挙げればキリがないこの大会。
でも、沿道に並んでくれたたくさんの観客、ランナーと同じくらいずぶ濡れになって応援し、サポートしてくれたボランティアの人たちの温かい気持ち、96%という高い完走率を残した我々ランナー。
それぞれの人たちが、この大会の主役だったと思います。
日ごろ味わうことの少ないこんな気持ちを、こんなに身近に経験できるイベントがあってよかったと思ってます。
感謝。

さてさて・・・
完走を目指して計画されたこのプロジェクトも、そろそろお開きの時間となりました。
走破した距離、7ヶ月で620kmあまり
当初の「4時間半切り」から「4時間切り!」にレベルアップされた目標も、なんとか達成されました。
皆様の温かい励ましのおかげと思っております。

それでは、皆様の益々のご発展とご健勝を祈念いたしまして、関東一本締めで締めさせていただきます。(なんでや)
皆様、お手を拝借。
よ〜お、パン!
ありがとうございました!! また来年!?

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